「教える」から「引き出す」へ
ただ、ここで保護者の方たちにお伝えしたいことがあります。
こうしたことを講演会などでお話しすると、「どうしたらいいのでしょう?」「何をしたら考える力がつくのでしょうか?」「わくわくさせるには何が必要でしょうか?」といったような質問を受けます。
多くの教育情報が「〜すべき」「〜しましょう」といったことばかりを取り上げているからかもしれません。
つい子どもたちに「与えよう」「させよう」「教えよう」といった視点になりがちです。
でも、私がお伝えしたいのは、別の視点・選択肢を持ってほしいということです。
それは、「この子は、すでにもうすばらしい力を持っているのだ」という視点です。
もっといえば、
「この子はもうすでに『考える天才』なのだ」
という目でわが子を見るのです。
すると、「与える」「させる」「教える」ではなく、もともと持っている力を「引き出す」となるのではないでしょうか。
この「教える」ではなく、「引き出す」という視点を持って関わることで、子どもは自然に伸びていく、ということをお伝えしていきたいのです。