わたし自身の幼少期の体験
わたし自身、その子ならではの言動を大切にしたいと思っているのは、自身の幼少期の体験が大きく影響しています。
当時、友人の中に身長が低く、今から思えば身体的な特徴からいじめられやすい子がいました。
あるとき私の何気ない一言で、その子が幼稚園のヒーローのようになったことがありました。ただ、その友人にかけた言葉を忘れていたくらい自然に発したことでした。
その後、驚いたのは、「10人に感謝の手紙を書こう」という課題が出たときです。彼は、10枚分すべて、私への感謝の手紙を送ってきたのです。宛名はすべて「かわしま け さま」でした(笑)。
そのときのことは、はっきりと覚えています。
いまから振り返ると、その経験がきっかけで、目立つ子も目立たない子にも、ごく自然に声をかけ、関わるようになっていったのだと思います。
教育の現場で子どもとの関わり方や、組織の代表としてのスタッフやまわりの方との関わり方においても、大きく影響を与えていると思います。
自分としては何気ないことでも、まわりから善意ととらえられることで、意欲や感性に良い影響を受けた、というエピソードでした。