「うちの子は**が苦手」と言わない
多くの子どもと接する中で、まわりの大人からすると、苦手と思われていたことが、あるちょっとしたきっかけで、得意になるというケースを数多く見てきました。
子どもがあることに対して、本当に苦手になってしまうのは、大人が子どもに「**が苦手だよね」と伝え、子どもが、自分はそのことが苦手であると自覚したときです。
そして、子どもはそのことに次に出会ったとき、「失敗して恥をかきたくない」とまわりの目が気になり、挑戦しなくなります。挑戦しなくなれば、そのことに取り組む機会がますます少なくなっていきます。すると結果的に、本当に苦手になってしまうのです。
シンクシンク(※)を利用している保護者の方から、「うちの子が、どこが苦手なのか、わかるようにしてほしい」という声をよくいただきます。でも、苦手がわかるようになる機能を入れていないのは、そういった理由からです。
子どもは大人が思っているよりも、はるかに柔軟に、前向きに物事に取り組んでいきます。「うちの子は**が苦手」だと思ったとしても、声には出さず、お子さんに伝わらないようお気をつけください。
※図形や論理、数の問題などを通して思考力を楽しみながら育むアプリ。ワンダーファイ株式会社が開発。