日本人は同調圧力が強い。真面目で協調性があり、空気を読む力に長けてはいるけれど、それは裏を返せば周りを出し抜こうとするものを許さないということでもある。「あいつだけいい思いしやがって」と村八分にされる、独特のジメジメ感がある。
また、自分が損をしてでも相手の利益を減らそうとする「スパイト(いじわる)行動」と呼ばれる行為も見かける。
我が家の子どもたちも、しょっちゅうやっている。
「次男に勝たせるくらいならここで自滅してやる!(ゲームの話)」
「次男が買ってもらうなら俺もこれ買って」「長男が得するなら俺それ要らん、我慢する」
めちゃくちゃいじわるだ。誰に似たんだ。私だ。
子どものいじわるばかりではなく、我々大人にも身に覚えがあるだろう。コロナ下で自粛警察がどこからともなく湧いてでたのは、単なる正義感だけでなく、やはり嫉妬が混ざったスパイト行動だったのではないだろうか。