見かけるとチャンネルを変えてしまう

嫉妬心を「正義」という仮面に隠して

さらに厄介なことに、近頃はその嫉妬心を「正義」という仮面に隠して相手にぶつけるという人たちもいる。

「不倫は契約違反だ」「一生復帰させるべきじゃない」と正義を振りかざして批判をする。周りを見れば意見を同じくする仲間もたくさんいるし、匿名で顔も出さなければ安心して大声で訴えやすい。遠くから眺めるしかない芸能人をこき下ろして罰する行為に快感を覚え、「正義中毒」に陥る人も多いようだ。

嫉妬したり不快になったりする気持ちはわかる。

ただ、我々が観て楽しんでいいのは彼らが提供する作品やその仕事の側面だ。不快なら観るのをやめればいいだけで、彼らがプライベートでどんなことをしていようが、無関係な他人の私たちがそれを成敗する権利まではないんじゃないか? と私は思う。