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ゴールが見えてポジティブになれた

そんななか、10年間家族同然に過ごしてきた愛犬のリトが去年急逝した。実父の死よりも喪失感が大きかったというサヤカさん。

「悲しくて悲しくて、泣き明かしました。獣医さんにペットを火葬する業者さんを教えてもらい、夫婦だけで真似ごとのような葬儀を行ってから、小さな骨壺に入れてリビングに祭壇を作りました」

ペットの埋葬に決まりはなく、庭に埋めることも一般廃棄物にすることも可能だという。

「悩んでいたところにリトの埋葬が重なって、自分の中でお墓探しが喫緊の課題になったんです。夫には、『お墓、お墓って騒いで、異常だよ』とまで言われてしまいました」

たしかに、振り返ってみると、まともな精神状態ではなかったかも、と語るサヤカさん。