登美子が大好き
<嵩の母親で、奔放な振る舞いとストレートな言動で周囲を振り回したのが登美子(松嶋菜々子)だ。のぶとは考えの違いから言い合いになることもあった。だが、嵩との結婚後は、のぶが登美子に悩みを打ち明けたり、お茶を習ったりと考えの違いはあれど良好な関係に>
のぶは嵩に漫画を頑張ってほしい。豊かな暮らしをすることよりも好きなものを書いてほしかった。でも登美子は、女性は家庭に入り、男性は家庭を守るために働いてお金を稼ぐという考えです。当時は多分、登美子の考えの方が一般的だったのだろうと思います。同じ女性として、登美子の言動が理解できる部分もありました。でも、のぶは、やりたいことのある嵩さんを応援したい気持ちがあった。
ただ、登美子とは考えの違いはありながらも、どこかで尊敬しあっていたと思うんです。そうじゃなかったらお互いの話に聞く耳を持たなかっただろうし、会いにいくこともなかった。のぶは登美子のバイタリティの強さを尊敬していたし、嵩さんが徐々に成功してきたら、登美子さんも応援してくれるだろうと思っていました。登美子さんは表ではいろいろ言いますが、嵩のことを思っている部分はのぶと同じ。アプローチの方法は違いますが、似た者同士だと思っていました。
登美子はすごくキツく見える瞬間もありましたが、華やかな姿や登場シーンがすごくかっこいい。いきなり登場して「なんでこのことを知っているんだろう?」と思うシーンもありましたが(笑)。女性として魅力的な部分がたくさんあって、松嶋さんにしかできない役。大好きなキャラクターです。