北村匠海に支えられて

<嵩役を演じる北村匠海とは、映画『東京リベンジャーズ』シリーズをはじめ、共演作が多い。『あんぱん』で6度目の共演になる> 

 北村さんとは共演作は多いですが、昔の恋人役など距離があることが多かったんです。でも、『あんぱん』では夫婦役で、いちばん距離が近い。これまで見てきた北村さんとは違う瞬間もたくさん知りました。何事もクールに俯瞰で見ている印象でしたが、意外とひょうきん者な部分もありました。 

(『あんぱん』/(c)NHK)

 1年間『あんぱん』の撮影では、楽しかった瞬間もあれば、難しいと感じた瞬間もありました。そんな時、北村さんはすごくよく周りを見ている方なので、さっとサポートしてくれました。迷っているときに相談すると一緒に考えてくれる。最初から最後までずっと支えていただきました。 

 とても豪華なキャストで、座長として自分に何ができるのか模索した1年でした。私は2021年に朝ドラの『おかえりモネ』に出演させていただいたんです。通して出演したわけではなかったので、撮影している期間もあれば、少し間があく時もありました。戻った時に「おかえり」と迎え入れてくれたことがすごくうれしかった。 

『あんぱん』もたくさんの方が出演されるので、「お久しぶり」な方も戻ってきたときにほっとできるような、帰ってきた感じがあるような空気にできたらいいなと思っていました。 

 北村さんはずっと前室にいらっしゃって、私も後半はずっと前室にいるようになりました。前室にいると、みんなのお顔が常に見える。昼の再放送を一緒に見たり、ごはんを食べたり。前室の空気感がすごく好きでした。 

1年間撮影してきて、のぶとしてなのか、自分として抱いた感情なのかわからなくなる瞬間もありました。嵩とシーソーでけんかをするシーンや三姉妹でラジオ体操をしたシーンがすごく印象に残っています。カットがかかっても涙が止まらないこともありました。

「のぶとして生きている」と感じることがあって、それはキャストの皆さんやスタッフの皆さんがそういう環境にしてくださったということ。とても感謝しています。 

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