さらに危険なのは、リフレッシュのつもりで飲んでいたはずのお酒が止められなくなる点で、これは脅しでも何でもなく、実際にシニアのアルコール依存症患者は増えています。
また、アルコール依存症に詳しいドクターの調査では、60歳以上のアルコール依存症患者の4割以上に、認知機能障害(言葉を記憶したり、ある物事に注意を向けて実際の作業を行ったりするのが難しくなる)が見られるといいます。これでは「介護がいらない老後」を送ることなどできません。
「お酒を飲まずにストレスを解消するためにはどうすればいいのですか」
そんな質問が聞こえてきそうですが、私がおすすめしたいのは、起きてしまったことをいつまでも思い悩んでいないで、その日を「強制終了」してしまうこと。
具体的には、お酒を飲まず、夜更かしもせず、とにかく寝てしまう。睡眠には、人の体と心をリセットさせる効果がありますから、翌朝にはリフレッシュできているというわけですね。
もっとも、心が疲れたときや落ちこんだときには、なかなか眠りにつけないかもしれません。「だから寝酒を飲む」という人もいますが、やはり逆効果であることは言うまでもないでしょう。アルコールのとり方には、十分な注意が必要です。