応接間にはお祝いの花や手紙が飾られている

自分に正直に、体の声を聞くこと

おかげさまで、現在も自宅で一人暮らしをしています。骨折で何度か入院してからは、室内では歩行器や車いすを使い、毎日の食事や身の回りのことはヘルパーさんにお願いをして。

100歳を超えればいろいろと不具合も出てきますが、大切にしているのが、「体調リベラリズム」。大正リベラリズムをもじって私が考えた言葉ですから、ご存じない方がほとんどね。(笑)

個人の自由な意思を尊重するリベラリズムの考えにもとづいて、「自分の体が欲していること」に従うというのが、私なりの健康法です。

決まった時間に寝て起きる、規則正しい生活が健康にいいといわれるけれど、「体調リベラリズム」において、従うべきは体の声。夜は眠たくなったら寝て、朝も目覚ましはかけずに起きたい時間に起きます。

昼間に何かやることがあっても、眠気が来たら横になってシエスタ。結果、一日寝てばかりになっても、体が「そうしたい」と言っているのだから従わないと。

食べることも大好きです。今朝の朝食はトースト、トマト、ウィンナー、目玉焼きにカフェオレ、ヨーグルト。食料品は、栄養士さんが考えたものを、ヘルパーさんが買って来てくれます。ドイツで生活していた頃から、牛のフィレ肉がエネルギーの源だったものだから、時々「もっとお肉が食べたいわ」なんて駄々をこねて、用意してもらうことも。

お医者さまにも、困らせない程度に自分の意思は伝えます。先日も訪問診療をお願いしている先生が下剤を処方してくださったのですが、「夜中にお通じがあると一人暮らしでは大変なんです!」と訴えて、飲む回数を減らしてもらいました。

大腿骨骨折でリハビリ病院にいた時は、理学療法士さんに筋肉の動く仕組みについて質問攻めにして困らせたこともあります。近頃は腕が痩せてきたことで、上から触ると「なるほど骨はこう付いていて、関節はこんなふうに動くのか」とわかってきて、面白いものです。