「雑誌『コバルト』と少女小説の世界展」(写真提供:大宅壮一文庫)
大宅壮一文庫は、集英社コバルト文庫誕生50周年を記念した、「雑誌『コバルト』と少女小説の世界展」を2025年10月14日より開催する。また、関連イベントとして「新井素子と桑原水菜が誘う『コバルト』の世界」と題したトークショーを大手町で10月18日(土)に開催する。

雑誌『コバルト』と少女小説の世界展

東京都世田谷区にある雑誌の図書館・大宅壮一文庫は、2025年10月14日(火)~11月15日(土)に、集英社コバルト文庫誕生50周年を記念した、「雑誌『コバルト』と少女小説の世界展」を開催する。

1976年に発刊された『集英社コバルトシリーズ』(現『コバルト文庫』)は、1980~90年代に10代から30代の女性を中心として人気を集め、現在のライトノベルの源流とも言える「少女小説」のジャンル確立を担った集英社の文庫レーベル。

この姉妹レーベルとして雑誌『Cobalt』は1982年に創刊。季刊・隔月刊にて発行され、2016年5月号にて休刊している。

最近では、Netflixで佐藤健主演にてドラマ化され話題となった『グラスハート』(著:若木未生)の初出が、1993年の雑誌『Cobalt』だ。(現在、文庫は幻冬舎より刊行)

氷室冴子、正本ノン、久美沙織、田中雅美、藤本ひとみ、前田珠子、今野緒雪など、コバルトの雑誌や文庫を当時夢中になって読んだ思い出がある人も多いのではないだろうか。

展示室の様子。自由に手に取って読むことができる(写真提供:大宅壮一文庫)

 

書庫に並ぶ雑誌『Cobalt』(写真提供:大宅壮一文庫)

 

今回の展示では、雑誌『Cobalt』に加え、前身の『小説ジュニア』のほか、少女向け文芸情報誌『活字倶楽部(かつくら)』、読者投稿雑誌『ファンロード』など関連書籍400冊を展示。自由に手に取って読むことができるという。(入場料:500円)

 

明治時代以降150年余りの雑誌を所蔵しているという、雑誌の図書館・大宅壮一文庫(写真提供:大宅壮一文庫)