夏でなまった体を見直そう

食べ物以外で、もう1つ見直したいのが、夏でなまってしまった体です。

外に出ないでひきこもるしかなかった暑さですが、今は幾分和らいでいます。ほんの数分でかまいませんので、散歩にいきましょう。それも無理ならばストレッチという手もあります。今回の質問者の方は、まだ外に出る気分でないだけであって、身体は大丈夫だとお見受けいたしました。

なお、身体を鍛える前にへばってしまうという方にお伝えしたいのは「鍛える」ではなく、「ならす」、そして「ちょっとでも動くこと」に重きを置いてほしいということ。足の力の低下が特に心配なのです。日中でなくてもそろそろ涼しい時間はでてきますので、朝か夜か、外に出る気になる時間でかまいません。なるべく15分間の散歩を推奨します。買い物に行くとか、駅まで歩くとか、何でもかまいません。「何かのついで」にすると、運動が苦になりません。家の中にこもりがちだと筋力が落ちていくため、足腰を少しでも動かすことは本当に大切なのです。

イメージ(写真提供:Photo AC)

さまざまな疲労や不足の積み重ねでできていく「秋の鬱」の予防は、その負の積み重ねと同じくらい正しい積み重ね=習慣化によって対応できます。