「とにかく生きろ! 死んではダメだ!」

縁あって甲府市にある山梨英和中学校の2年生たちから『夢はつながる できることは必ずある!――ALSに勝つ!』(東京書籍、2022年)についての読後感想が届きました。その大半が同書のある箇所に関連したものでした。私は同書で「悩むということ」という拙い詩を載せたのですが、その詩に感想は集中しました。

詩の中で私は母が口癖のように言っていた「時期が来てなるものは時期が来たら治る」という言葉を引きながら、大半の悩みは「通り過ぎていく」こと、だから堪えることが必要で、堪えることによって強い人間になれると訴えたのでした。ここに関心が集中したということは彼女たち(女子の中高一貫校です)がそれぞれ悩みを抱えながら、思春期を送っていることを意味しています。とりあえず、そのいくつかを紹介しましょう。

(写真提供:Photo AC)

*谷川先生の本にある「『なぜ自分だけが……』と考えてしまうこともあるでしょう」というところが、私にも沢山ありました。しかし、「時期が来てなるものは時期が来たら治る」というのを聞いて、すぐに悩みがなくなるわけではないけど、堪えていれば通り過ぎて行って、強い人間になれることが分かったので、強い人間になるために、堪え続けます。

*思春期の私にとって「とにかく生きろ!! 死んではだめだ!」という言葉がすごく印象的で、死んだらすべてが終わってしまうから今を一生けんめい生きようと思います。どんなにつらいことがあっても「死ぬ」という選択をなくして「生きる」を頭に入れながら生活したいです。

*頑張って下さい。私も頑張ります。辛くてもいつか「こんなこともあったな」って思える日、明るく笑って話せるときが来ると信じて耐えます。先の見えない暗闇の中に置かれてもかすかな希望を自ら探し出せる人になりたいと、『夢はつながる』を読んで感じました。この本に出会えて本当に良かったです。

*谷川先生は死の恐怖といつも隣り合わせにいて私以上につらい経験をしていると思います。ですが、お互い頑張って生きていきましょう!!