梅毒に罹患した人の骨は…
なんでそんなことを思い出したかというと、江戸時代の梅毒です。
梅毒がどれほど蔓延していたかは正確な数字はないのでしょうけれども、江戸のお墓の発掘調査に従事した人に話を聞くと、
●子どもの骨がすごく多い
●梅毒にかかった人が多いのに驚く
この二つの特徴が顕著に見られるのだそうです。
江戸時代、子どもは神のもの、といわれるくらい、体力がつく前に主に麻疹(はしか)で命を落とした。
それと梅毒。梅毒に罹患した人の骨は黒ずんでいるからすぐに分かるそうです。
墓地を掘ってみると、そうした黒ずんだ骨が続々と出てくる。性病である梅毒にかかるのは、エイズと同じく主要な労働を担う年頃の人々です。よく江戸の町全体が衰退しなかったなあ、と思います。