他者に悪意をもつと、自分も同じ低俗な人間になる
自然界の生き物たちも、また人間社会も自然環境「エコロジー」のもとに、多くの因果関係の「輪」で成り立っています。循環しているのです。
自分は、一人で楽しく生きていると考えていても、多くの他人と気がつかない大きな輪でつながっているものです。
天風哲学では、こうした「真理」を理解した上で、「一人でいても寂しくない人間になれ」という頭山満翁の言葉を重んじています。
そうした人物が独特の光を放ち、その結果として、有能な人たちが集まってくるのです。天風哲学を実践する目的は、人間の精神の充実を図ることにあるのです。
怒りや悲しみや恐れはもちろん、憎しみや妬みや、さらに貪欲や、身の程を忘れた不正な欲望というような、毒悪に満ちた想像で人生を汚してはなりません。心から明るい、生き生きとして、勇ましい想像を心に巡らすことです。