結婚という人生のターニングポイントを前にしたとき「本当にこの人を選んでいいのかな…」と一度は思い留まる方もいるのではないでしょうか。東京・銀座で「クラブ由美」のオーナーママを40年以上務める伊藤由美さんは、多くの人の素顔や出会い、別れを間近で見てきました。今回は、そんな伊藤さんの経験に基づいた著書『選んではいけない男、選んではいけない女 - 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』から一部を抜粋し、パートナー選びのヒントをご紹介します。
周囲の声にも「聞く耳」を――「みんなが反対」には理由がある
仕事で知り合った、あるバツイチ女性の話です。彼女が前のご主人との結婚を決めたとき、昔からご主人を知る人たちは、男性も女性も口をそろえて、
「あいつ、昔から女性関係がだらしないヤツだけど、本当に大丈夫?」
「悪いことは言わない。苦労するから考え直したほうがいいよ」
「何人も泣かされてる女の子を知ってる。やめたほうがいいよ」
と心配し、反対したのだそうです。
でも彼女の知っているご主人は、女性の影など見えない真面目な人で、当時は彼女も彼にぞっこん。なので、そのときは「おもしろ半分でイジられているのだろう」「やっかみ半分で言ってるだけ」と思っていたのだとか。それどころか「嫌なことを言う人たち。それでも友だちなの」と憤慨していたのだとか。