「真摯に耳を傾ける」姿勢も必要
とはいえ、です。
冒頭に挙げたエピソードのように、「ほら、やっぱり」「案の定――」という結末を迎える。「あのとき、周囲の意見や忠告に少しでも耳を傾けていたら――」と後悔する。こうしたことも決して少なくないんですね。
周囲の人たちも「本人がよければそれがいちばん」とわかっているはず。それに嬉しそうな本人を前に「やめなよ」とはなかなか言いにくいものです。
それでもなお、娘に苦労をかけさせたくない両親や友だちの幸せを願う友人が、あえて「やめておいたほうがいい」と反対するのには、やはり「それなりの理由」があるということ。
もちろん、最終的に結婚を決めるのは本人なのですが、周囲の声にただ反発するのではなく「真摯に耳を傾ける」という姿勢も必要だと思うのです。
当事者である自分は、今、舞い上がって周りが見えなくなっている――。そのことを自覚して、一旦、冷静になる。
周囲からの反対や忠告を「客観的な意見」として受け止めた上で「この人でいいのか」を今一度、自問してみる。
その上での決断ならば、それはもうその人の人生です。
※本稿は、『選んではいけない男、選んではいけない女 - 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
『選んではいけない男、選んではいけない女 - 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』(著:伊藤由美/ワニブックス)
東京の銀座で、政財界のVIPが訪れる「クラブ由美」のオーナーママを務めてきた著者が、パートナーとして選ぶと不幸になってしまいがちな異性の特徴を解説する。
40年間にわたって、客観的な立ち位置で数多くの男女の素顔と出会いや別れを見つめてきた著者だからこその、目から鱗の指摘が満載!





