菩提寺の墓じまいをする際に最も大事なこと
全日本仏教会によれば「いわゆる離檀料に法的な根拠はなく、仏教の考えにもない」(広報文化部)と明確に否定しています。
先祖代々のお墓を維持・管理してくれた菩提寺に対してお礼の気持ちを込めていくらかお金を包むことは檀家として自然なことではありますが、お寺から求められることへの疑問はあります。
お金のこととは別に、菩提寺の墓じまいをする際に最も大事なことは、檀家から離れて先祖代々のお墓を閉じることについて、親族の間できちんと合意することです。菩提寺のご住職にも事情を話し、改葬先の新しいお墓の場所や種類についても親族、とりわけお墓参りをする子世代とも相談しながら決めましょう。
※本稿は、『弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?』(講談社)の一部を再編集したものです。
『弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?』(著:鵜飼秀徳、大久保潤/講談社)
利用者の疑問や不満・不安に、ジャーナリストであり現役住職が答える弔いの現場のリアルな声。
葬式、墓、法事…… 弔いにまつわる常識・非常識、誰も避けて通ることができない弔いについて聞きたくても聞けなかった実情を知ることができる一冊。




