日比谷、西、戸山につぐ実績をもつ都立高校は……
都立高校で、日比谷、西、戸山につぐ実績をもつのは、五中にあたる小石川中等教育学校を挙げる人が多い。大正デモクラシーの時代に初代校長伊藤長七の「立志・開拓・創作」の三校是と「科学者や発明家を育てる学校」の理念で学校づくりをした。2021年からは中高一貫になった。
小石川高校の2025年度入試実績は、東大合格者数が16名、京都大学に6名。難関私大では、早稲田大に63名、慶應義塾大に29名という数字だ。
卒業生には、小沢一郎(民主党代表)、鳩山由紀夫(首相)、前川春雄(日本銀行総裁)、原田稔(創価学会会長)、奥山和由(映画プロデューサー)、江上不二夫(生化学者)、榮久庵憲司(工業デザイナー)、岡野俊一郎(サッカー)などがいる。
※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
開成、灘だけじゃない!
地方の隠れた伝統校から躍進する首都圏進学校まで、難関大学へ圧倒的な合格者数を誇る高校の真の実力がこの1冊に。
出典=『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)
八幡和郎
国士舘大学大学院客員教授、歴史家・評論家
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は国士舘大学大学院客員教授を務めるほか、歴史家、評論家として活躍中。著書は160冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、『誤解だらけの韓国史の真実』(清談社)、『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』『令和太閤記 寧々の戦国日記』『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(ワニブックス)、『民族と国家の5000年史』(育鵬社)、『日本人のための日中韓興亡史』(さくら舎)、「誤解だらけ」シリーズ(イースト新書)、『消えた都道府県名の謎』『消えた市区町村名の謎』『消えた江戸300藩の謎 明治維新まで残れなかった「ふるさとの城下町」』(イースト新書Q)など、日本史、西洋史、東洋史から政治、経済、文化など多方面でリベラル・アーツを重視する斬新な視点で話題となる。最近では『検証 令和の創価学会』(小学館)がベストセラーになった。