どんな自分も受け入れることから始める
成長したいなら自分を変えよう、という考えが世の中では一般的ですが、「自分を変えなきゃ」と思う必要はありません。
「変えなきゃ」という考えは、「今の自分はダメだ」という自己否定の裏返しです。まずは、「これまでよくがんばってきたね」と、今の自分を受容することから始めてみてください。
「社会への過剰適応も、居場所をつくるために必要なことだったよね」
「自己否定も感情の抑圧も、感情を切り離して感じないようにすることも、自分を守るためにやってきたことだよね」
自分に欠陥があるからそうなのではなく、自分を守るための心の仕組みがそうであると理解すれば、生きづらさを感じる自分のことも認めてあげられるのではないでしょうか。
どんなあなたでも、今日まで生き延びる力があったね。これは皆さんに一番伝えたいことです。
※本稿は、『心を病む力: 生きづらさから始める人生の再構築』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。
『心を病む力: 生きづらさから始める人生の再構築』(著:上谷実礼/東洋経済新報社)
1万人以上を支援した産業医が神経学と心理学から導き出した
「強くならなくてもいい」「自分を責めなくてもいい」
ストレスフルな社会で生き抜くためのやさしい方法を初公開。





