発症するとメンタルにも影響が
背骨は「椎骨(ついこつ)」と呼ばれる24個の骨が縦に連なってできています。首の「頸椎」が7個、胸の「胸椎」が12個、腰の「腰椎」が5個。そしてすべての椎骨の間には、クッションの役割を果たす「椎間板」という円盤状の軟骨が挟まっているのです。
椎間板はやわらかく、約80%が水分でできています。しかし、加齢とともに水分は減っていき、70~80代になると、厚さ7ミリほどあった椎間板が3ミリぐらいまで縮小することも。
椎骨と椎骨は背中側で椎間関節により連結されているため、椎間板の後方は潰れにくくなっています。しかし、前方は連結部分がないため潰れやすく、腰が前に曲がりやすい状態になるわけです。(図参照)
また、女性は閉経すると、骨の新陳代謝に重要な役割を果たすエストロゲンというホルモンが急減し、骨密度が低下します。そして骨粗しょう症になると、椎骨がもろくなって変形し、圧迫骨折と呼ばれる状態に。このときもやはり前方が潰れますから、腰曲がりを発症してしまうことになるのです。