本来ネガティブな意味だった言葉が…

他にも、紛らわしい言葉として「ヤバい」があります。

あなたが上司のお宅に招かれて、手料理など振る舞われた際に、「ヤバいっすね、この味!」と言ったらどうでしょう?

『なぜ、あなたの話し方は誤解されるのか~意図を正しく伝えるためのメタ認知』(著:三宮真智子/大和書房)

もちろん、あなたはほめ言葉として「すごく美味しいです!」と伝えたかったはずです。

でも、上司ご夫妻がたまたま、そうした言葉の使い方に不慣れであった場合、どう受け取られるでしょうか?

実は、「ヤバい」という言葉は、「危険だ」「不都合だ」というのが本来の意味でした。それがいつの間にか、「すばらしい」といったポジティブな意味合いで用いられるようにもなったのです。

しかしながら、若い世代であっても、この言葉がネガティブな意味で使われることもあり、実に紛らわしい表現だと言えます。