上司世代に通用しにくい若者言葉

若者言葉が上司世代に通用しにくい例としては、他にも「ありよりのあり」「なしよりのあり」「ありよりのなし」「なしよりのなし」といったものがあります。ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、念のために説明しておきましょう。

たとえば、「前に没になっていた企画、復活の可能性はあるかな?」と上司から尋ねられた場合、次の4パターンの返答があり得ます。

(写真提供:Photo AC)

慣れていないと頭がこんがらがりそうなので、一応「訳」をつけておきます。

「ありよりのありですね」(訳:可能性は非常に高いです)
「なしよりのありですね」(訳:可能性は低いですが、あり得ます)
「ありよりのなしですね」(訳:可能性はないとは言えないけど、低いです)
「なしよりのなしですね」(訳:可能性は、ほぼゼロです)

よく考えると意味は取れるようにも思いますが、上司はかなり混乱し、「わけのわからないことを言わないでくれ!」と、心の中で叫びたくなるかもしれません。

若手のみなさん、ビジネスシーンでは、この表現を使わないようにしましょう。