タイトルの重要な役目

何度かだまされて嫌な思いをしても、そのうち忘れてしまって再び引っかかる。そんな経験をした人もいるのではないでしょうか。

そもそも、本や記事、動画のタイトルというものは、読者や視聴者が、その情報にアクセスするかどうかの意思決定を助ける重要な役目を果たすものです。

『なぜ、あなたの話し方は誤解されるのか~意図を正しく伝えるためのメタ認知』(著:三宮真智子/大和書房)

私たちは本を買う時にも、まずタイトルを見て判断します。

また、内容を理解するためにも、タイトルや見出しが役立ちます。テキストで勉強する時、「この章には、こんなことが書かれているはずだ」という予想を持って読むことが、関連する既有知識を動員することにつながり、内容の理解が大きく助けられます。

講義や講演を聞く場合も、タイトルから「今日の話は、こんな内容だろう」と考え、その予想・期待に沿った形で情報を処理していきます。