トップダウン型情報処理
心理学では、こうした情報処理をトップダウン型情報処理と呼びます。
タイトルというものは、このトップダウン型情報処理を助けてくれる大切なものです。したがって、聞き手や読み手の情報処理を助けるためには、内容を表すタイトルをつけることがルールなのです。
それなのに、このルールを破るタイトル詐欺を何度も働いていると、制作者が信用をなくすことは言うまでもありません。
日常会話においても、私たちが人の話を聞く時には、「相手はこんなことを言いたいのだろう」というふうに、たいてい予想や期待を持って聞きます。
つまり、発言内容の理解にはトップダウン型情報処理を行いがちです。そのおかげで、話が頭に入ってきやすくなるのです。
ただし、この予想が強すぎて「相手の話は、こうに違いない」と思い込んでしまうと、誤解の原因になります。
このようにトップダウン型情報処理には、思わぬ落とし穴があるのです。