工程の川上から川下まで関わることができるか?

残念ながらピクサーほど「多様」を重んじる会社は簡単には見つからないでしょうが、それでも次のポイントはチェックしておいてください。

*プロジェクトの川上から川下まで関与できるか?

たとえば、あなたが衣服の販売員としてアパレルの会社に入った際に、新しい服の企画会議にも参加でき、デザイナーに要望を伝えられ、完成した商品を売り広める段階まで関わることができれば、たんに「君は客に服を売ればいい」とだけ言われるよりも確実にモチベーションは上がるでしょう。プロジェクト全体の流れが見わたせるおかげで責任感が生まれ、そこに仕事の意味を見出しやすくなるからです。

重要なのは、仕事の「始まり」から「終わり」までの工程に、どこまで関わることができるかです。さすがにプロジェクトの全工程にからめるような仕事は少ないでしょうが、適職選びのポイントとして押さえておいてください。

 

※本稿は、『新版 科学的な適職』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
1500人の老人に聞いた「人生でもっとも後悔したこと」キャリア選択の未練を答える人が多い理由は…
なぜキャリア選択を後悔する人が多いのか。そもそも人間の脳は職業選択に向いていない。さらに、頭の中に生まれつき大量の「バグ」も存在していて…
一流アスリートほど大事にするたった一つの習慣が、適職探しで重要なポイントに。仕事のモチベーションがブーストするのは…

新版 科学的な適職』(著:鈴木祐/クロスメディア・パブリッシング)

本書は、サイエンスジャーナリストの著者が、膨大な研究データを分析し、人間の幸福度を最大化する仕事選びの方法を「AWAKE」という5つのステップで体系化しました。

性格テストや直感に頼らず、「仕事の自由度」「達成感」「明確さ」など7つの徳目をベースに、科学的に正しい意思決定を行うための実践的なツールを提供します。