トレンドが一巡したとも言える

実は1950年代はジュークボックスやラジオで流してもらいやすい3分前後の曲の人気が高かったり、2000年代には冒頭がサビから始まる「サビ頭」の楽曲も多かったりしたので、トレンドが一巡したとも言えるかもしれません。

また、サビのなかで曲名が含まれたフレーズが繰り返し歌われることも増えています。

『音楽ビジネス』(著:鈴木貴歩/クロスメディア・パブリッシング)

かつてはアルバム単位で物語や世界観を提示するアプローチもよく採られていたわけですが、ストリーミングサービス全盛の現代では、1曲ごとのインパクトを追求したり、コンパクトにシンプルなメッセージを各曲に込めていくという方向になっているとも言えるでしょう。

他には、ギターソロのような楽曲全体から見ると、異なる雰囲気となる要素は排除される傾向にあることも各種調査からわかっています。