足から、血管と心臓の状態をかなりこまかく把握できる

また診察では、皮膚に「クモの脚」のような放射状に血管が広がった赤い斑点が現れる「クモ状血管腫」がないかどうかや、あざの程度を確認して静脈の状態もチェックできます。

血管内を流れる血液には血小板が含まれていて、うっ血などにより血小板の機能が阻害されていると、あざとして現れるのです。

このように、足を診れば、血管と心臓の状態をかなりこまかく把握できます。まずは日頃から自分で足を観察して状態を把握し、トラブルや不安があれば定期的に負担の少ない検査を受けることが心臓を守ることにつながるのです。

※本稿は、『血管と心臓 こう守れば健康寿命はもっと延ばせる』(講談社ビーシー)の一部を再編集したものです。

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