(写真提供:Photo AC)
2014年にガンを発病した高須クリニック院長・高須克弥先生。全身ガンで闘病中の現在も、「次から次へと出てくる新しい作戦や新しい武器を楽しみにして、ガン治療を楽しんでいる」と前向きに語り、さまざまな治療法を試しています。今回は、そんな高須先生の著書『高須の遺言』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。

『地面師詐欺未遂事件』

僕は一般的に、お金を持っていると思われているので、怪しい人たちもたくさん寄って来るんです。

プロには、騙すターゲットにする“ブラックリスト”っていうのがあると聞くけれど、僕はその上の“プラチナリスト”に載っているらしい。面白いもんだ。

そうそう、地面師も来たんだ。

2011年、「経営に苦しむ病院があるんですけど、買いませんか」という人間が現れた。とある病院とそれに付属する看護学校とその土地・建物を併せて売りたい、という話。

手付け金で40億円。僕はいい話だと思った。