うち飯でカンパイ! 自粛生活でオンライン飲みが全盛の今、ほんのひと手間でこだわりのおつまみを作るのはいかが? 和洋中・エスニックの料理に精通するフードジャーナリスト・野澤幸代さんが、とっておきのお酒とメニューを提案。今回は韓国風つまみのレシピです。(文・イラスト=野澤幸代)

※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。

味がしみた翌日はさらにパワーアップ

友人に出すと「レシピがほしい」ときまっていわれる最強のつまみが、韓国風の煮っころがし。

『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿(電子版)』著:野澤幸代(中央公論新社)

小粒のじゃがいもを甘辛く煮るのですが、水やだし汁は入れません。酒、みりん、醤油、ごま油で煮て、最後にコロコロと揺すって煮詰めます。

何てことない地味な料理なのに、舌をつかむ力があるのです。味がしみた翌日はさらにパワーアップ。

握力のある韓国風つまみがもう一品あります。ある日、えびチリがあるならえびコチュ(ジャン)があってもいい、と思って作ってみました。

これがまた至極おいしいのです。殻つきのえびをこっくりと炒め煮にするので、食べると口の周りが赤くなります。瞬く間にできてこの濃厚さは、コチュジャンのおかげです。

ドラフト〈ギネス〉
1759年、アイルランド、ダブリンでギネスは誕生した。焦がした大麦麦芽を使用するため色が濃く、独特の風味がある。缶には発泡用の玉が入っていて、グラスに注ぐとクリーム状の濃厚な泡が分離する。お見事!

こういうこっくりした味の料理にはジンロを合わせてすっきり、となるのが普通でしょうが、おもしろいのが黒ビールとの相性。異論はあると思いますが、私は好相性と思います。皆さま、お試しあれ。

 

一度食べればやみつき! おつまみレシピ

韓国風煮っころがし(イラスト:野澤幸代)