<最終話あらすじ>
「卒業したら、ひとりで長野県に行きます」――。
心優しきゲイのおじさん波多野玄一と恋人の中学教師・作田索に、トーヨコ中学生・楠ほたるとの別れの時がやってくる!?
ギター作りの職人になりたいというほたるに付き添って、長野県のギター工房を見学する玄一と索。工房の主人・岸部康夫(井上肇さん)と孫の和樹(柊木陽太さん)に案内されながら、職人たちの作業をキラキラした目で見るほたるの姿に、玄一も索も胸がいっぱい。ほたるに目標が見つかったことが、なんだか自分のことのようにうれしくて……。
とはいえ、すぐにギターを作らせてもらえるわけもなく、下積みを経て、まともにギターを作れるようになるには10年以上かかるという。
それでも「働きたいです」と希望に胸を膨らませるほたるを、康夫も快く受け入れ、働きながら高校の定時制に通うことを許可。東京に戻ったほたるは受験のために猛勉強を始める……。
一方、旅を終えて自首する決意を固めたほたるの母・ともえのもとに、警察の松がやってくる。横領の経緯と、盗んだお金に1円も手を付けていないことを確認した松は、ともえが不当に扱われることのないように、担当刑事にきちんと説明してくれるという。
ホッと胸をなで下ろすアパートの大家・井の頭は、ともえの旅の話を聞いているうちに、自分も遠くへ行ってみたいと、心がウズウズしてきて…。
ほたるのロクデナシな父・仁は、不動産屋・岡部(田中直樹さん)のもとで家探しを続けるものの、無職の身ではなかなか物件が見つからない。まずは仕事を見つける方が先決だと気付いた仁は、意外ところで働き始め……。
同じく岡部のもとで家探しをしていたパートナー相談所の百瀬(渋谷凪咲さん)と索の元カレ吉田(井之脇海さん)にも、新たな決断の時がやってくる。
そんな中、玄一と索は、《恋と革命》のために一大決心をするが…!2人のもとに、思いがけない〈悩み人〉が訪ねて来て……。
家族のカタチ、恋のカタチ、生きていくカタチ…。人それぞれ違いはあるけれど、この世界が、どうか優しさであふれますように……。願いを込める最終回!!