※本記事は、『幸福の晩酌 胃と心にやさしい94皿 』の一部を再構成したものです。
肉厚でシャキシャキの海の野菜を楽しむ
1月中旬、わかめの収穫が始まると、鎌倉の浜では洗濯バサミに吊るしたわかめが潮風に吹かれて右へ左へ。縄のれんが「おいでおいで」といっているようです。
まず養殖ものが出始め、2月中旬に天然ものが解禁になります。生のわかめは茶色く、湯につけた瞬間、鮮やかな緑に変わります。
この劇的な変化を楽しめるのが、生わかめのしゃぶしゃぶ。天然ものは肉厚でシャキシャキして、まさに海の野菜です。
根元の芽かぶの葉は叩いてとろろにし、茎は炒めて余すところなくいただきます。
お土産にもらったノルマンディーの海草のタルタルを思い出し、鎌倉わかめで作ってみたら、結構イケる!
そうそうノルマンディーにはボルディエさんの作る海草入りバターもあった、とこちらもまねしてみたら、フフフ、ほくそえみました。
この2品を友に、カルヴァドスを氷水で割って飲むと、りんごと磯の香りが融合します。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
調理時間 10分/難易度 ★☆☆
わかめの香りが口いっぱいに広がり、心地よいシャキシャキ感。たっぷりのバターでササッと炒め、白身魚や帆立のソテーにかけると、お洒落なフレンチにもなります
《材料(2~3人分)》
生わかめ…20g
トマト・玉ねぎ(みじん切り)…各大さじ1
ピクルス・ケイパー(みじん切り)…各大さじ1/2
レモン汁…大さじ1/2
おろしにんにく…少々
塩…小さじ1/4
オリーブ油…大さじ1
胡椒・チコリ…各適量
※塩蔵わかめ、干しわかめは水で戻して20gを使います。
《作り方》
(1)わかめはさっと熱湯にくぐらせ(緑になったらすぐ取り出す)、みじん切りにし、ペーパータオルに包んで水気をよく取る。
(2) チコリ以外の残りの材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、わかめも加えて混ぜる。
(3) チコリの根元を切ってばらし、(2)をのせて器に盛る。
※トマトは皮をむいて種を除くと食感がよくなります。