いい顔してるなあ…って
壇上にて蔦重の妻・てい役を演じた橋本さんへ質問をした鶴屋喜右衛門役の風間さん。
「蔦重が愛した女性は二人いました。橋本さん演じるていさんと、小芝風花さん演じる瀬川さんです。でも瀬川さんのパートの間、橋本さんは”待っている”状態だったわけじゃないですか?
しかも恋の行方というのが、すごく素敵だったわけなんですが『このあと私か…』というプレッシャーはありませんでしたか?」
と、橋本さんから見た”花魁・瀬川”という存在についてたずねると、
「はい…。むしろプレッシャーしかありませんでした(笑)。半端ない悲恋だったわけでしたし。
とても美しくかっこよく、それでいて悲しかった。だからこそ、ずっと心に残り続けるじゃないですか? 私も一視聴者として、瀬川さんのことが好きだし。
でも一方でていさんの役作りをしはじめると…私は何を見せられているんだと(笑)。
それでいて最終回もねえ、出てきた瀬川さんを見て、蔦重はいい顔してましたよねえ。ホンっと…いい顔してましたねえ(笑)」
(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)
とこたえた橋本さん。妻を演じたからこその複雑な心境を前に、会場にはどっと笑い声があがりました。