箸を握る気配はない

それからおよそ1週間後。

「今日は頑張ってお箸だけで食べてみようか?」

『経験 この10年くらいのこと』(著:上田晋也/ポプラ社)

家内が提案するも、2分後にはお箸にギブアップのタップをし、また三種の神器に持ち替えて食べようとした。

「そんなことじゃお箸うまくならないでしょ?」

家内がたしなめても、箸を握る気配はなく、スプーンで食べようとする。