「運のいい脳」にするために

「運のいい脳」に変えるには、そのための生活習慣を取り入れることが重要です。まずは、「自分は運がいい」と決めてしまうこと。根拠はなくても大丈夫です。

たとえば、なにかでミスをしてしまったとします。すると「自分は運がいい人間だ」と決めている人は、「準備段階で自分に足りないところがあったのかもしれない。今後は、そうならないために気をつけよう。次はうまくいくはずだ」と考えます。

でも、「自分は不運だ」と思っている人は、「自分は運がないから、こんな結果になってしまうんだ」と立ち止まってしまいがち。こんなふうに、運がいいと思える人には努力や改善の余地が生まれますが、思えない人には、それが生まれません。

とはいえ、「運がいい」と思おうとしても、自分が置かれた状況に納得できない人もいるでしょう。思おうとすればするほど、そんなはずはないという疑念が湧くこともあるかもしれません。

でも、そもそも人間は、この世に生まれたこと自体が「運がいい」と言えるのです。生命の歴史は約40億年ですが、その流れのなかに生を得たこと自体が奇跡のようなものなのですから。

後編につづく

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