挿管を含む人工呼吸器での呼吸管理
口から気道にチューブを挿入し、人工的に呼吸を管理するものになります。本人の呼吸をサポートするモードもあれば、呼吸器が主体となって管理するモードもあります。
気道にチューブを挿入するわけですから、意識がある中では痛くて苦しい処置になります。強制的に「むせ」が起こってしまいますからね。
そのため、意識がある患者さんには前投薬としてぼーっとするような薬剤を使い、できるだけ痛くないよう苦しくないよう努めます。それに、処置をする医師側としてもそちらのほうがやりやすいからです。
呼吸器管理が長期に及ぶ場合には、口からではなく気管切開といって首から穴を開けてチューブを挿入するケースもあります。
人工呼吸器をつけたらもう安心! と思っている方もいるんですが、人間の自発呼吸に勝るものはありません。人工呼吸器は、風船を膨らますように外から圧や空気量を管理する仕組み。一方、人間の自発呼吸は横隔膜を使って空気を中に引き込む仕組みとなっています。
お椀にラップをピタッとつけてしっかりチンすると、ラップが内側に向かって凹んでるとき、ありませんか? あの力学です。肺の奥のほうの肺胞(肺の細胞)まで空気を届けることができるんです。
人工呼吸器も性能が上がっているとはいえ、やはり機械です。人間の機能を100%代替できるかといえば、そうではないのです。