<前回のあらすじ>
元刑事の鷲尾武尊は、妻の美羽、娘の優香、詩音と一緒にキャンプ場でバーベキューを楽しんでいた。家族と過ごす穏やかなひととき……。
ところが――2026年1月、詩音8歳の誕生日。仕事を終えた武尊はケーキとプレゼントを準備し帰宅しようとすると、美羽から詩音がまだ帰っていないと聞く。
ふとスマホでGPSを確認すると、詩音は公園にいることがわかった。武尊は公園に向かうが、そこに詩音の姿は見当たらない。慌てて帰宅した武尊に、美羽が警察へ通報することを提案したそのとき、一本の電話が鳴る。
「娘さんを誘拐しました。もし警察に言った場合、娘さんを殺します」
海外製の匿名メッセンジャーアプリを使用し、次々と指示をしてくる犯人。
「娘さんを返してほしければ、48時間以内に《別の子ども》を誘拐しろ」と脅迫してきて――!
「良心か、わが子の命か……」。娘を誘拐され、追い詰められた夫婦が下した決断とは!?
なぜ犯人は、直接ターゲットを誘拐せず、無関係の家族を巻き込んだのか――。
果たして、真犯人の正体は――その目的とは――?