外には「売ります 買います 交換します!」の文字が(撮影:本社・武田裕介)

こうした理念に共鳴したお客さんから、希少なコレクションを託されることも多い。人間国宝の手による品や、ティファニー工房の職人による作品なども店内に並んでいる。

ある大学教授は、研究で扱った貴重な史料原書を、「店の応援に」と寄贈し、別の女性は文化財級の自宅の調度品を「受け継いでほしい」と託したそうだ。

評判が評判を呼び、「大切なモノや個性ある《尖った品》はコレコーレに持ち込もう、というお客さんが増えてきました」と片桐さん。全国から目利きのバイヤーも買い付けに来るそうだ。

この「大切なモノを受け継ぐ」精神こそが、「20年以上、物々交換事業が続いてきた秘訣」だと語る。

コレコーレでは、品物を持ち込むとスタッフが査定し、金額に相当するポイントが付与される。現金での買取りも可能だが、物々交換を選ぶと査定額が優遇される仕組み。ポイントを使用することでほかの品と交換するのが基本ルールだ。ただ、店内の掃除やディスプレイなどに力を貸すことで、《お手伝い払い》する常連客もいるという。

シングル家庭には割引制度もあり、子ども服を月100円で借り放題というサービスもある。

「僕自身、複雑な家庭環境で育ったから、そういう家庭を応援したい。破れても汚してもいい。服を循環させながら、子どもたちが自由におしゃれを楽しめたら、それがいちばん嬉しい」と片桐さん。