やってはいけないこと(1)

定年後の人生を考える時、“やってはいけない”ことは、「やりたいこと」「できること」だけに真正面から挑んで、正解を探そうとすることです。

もちろん、具体的に「やりたいこと」があって、それが「できること」なら問題もありません。

『定年5年前からの「やってはいけない」 1万人の体験談からわかった「後悔しない会社人生の終え方」』(著:大塚寿/PHP研究所)

問題は、「特にやりたいことがない」というかなり多くの人たちなのですが、その過半数の人たちは、馬鹿正直にひとつの解法でこの難問に立ち向かって、思考停止になっているケースが余りに多いのです。

1ヶ月以上、何度も何度も考えて、子供の頃に遡っても「特にやりたいことがない」場合、その問いを考え続けるのは“やってはいけないこと”かもしれません。

そもそも正解がない「問い」の正解を求めている可能性があるからです。

そういう場合は、「やりたいこと」がないなら、逆に「やりたくないこと」から発想する消去法もあります。

たとえば、他人とのコミュニケーションが苦手なのでIT技術者になったけれど、他部門や顧客との調整が求められるプロジェクトマネージャー(PM)や管理職になってしまったケース。

こうした人は「対人コミュニケーションを伴う仕事」や「調整」を「やりたくない」なら、こうしたことが「ない」か「最小」の仕事を選択すべきです。

現役時代はPMや管理職の役割責任としてやってきたが、定年後のセカンドライフでは「やりたくない」を優先して、消去法や思考の切り口を変えることをおすすめします。