渦中にいないのに見かけたものだけでも話を聞いているだけでも胸糞悪くて、「死ぬ前に何でこんな学校やめなかったんだよ、こんな奴らのために何で頑張っちゃったんだよ」と当時思った。
怖かった。大人の事情や難しいこと。先生の愛情、プライド、ポリシー、何があったかは僕にはわからないけど、どんな理由であれ死ぬなら逃げてほしかった。
「逃げることも立派な行動力」とよく言うが、それは「勉強を教わる場所から逃げる」「社会から逃げる」「向き合うことから逃げる」ということではなく、死ぬことから逃げるということだ。
死ぬぐらいなら自分を傷つけるぐらいなら逃げるべきだと僕は今でもそう思う。
闇から逃げているだけであって、光に立ち向かっているんだから。
ここから逃げても、まだまだ世界は広い。僕は当時学校から逃げた。だけどそこから逃げなかったら、見られなかった景色や体験がたくさんある。その分、壁も弊害も闘わなきゃいけないこともある。
どれもこれも全部あの時死ななかったから体験できたこと。逃げてよかった。
※本稿は、『哲学なんていらない哲学』(あの:著/KADOKAWA)の一部を再編集したものです。





