2025年9月には自身初となる日本武道館公演を開催。音楽活動にとどまらず、ジャンルの垣根を越えて活躍の幅を広げているアーティスト・あの。デビュー5周年を迎え、いじめられた過去や復讐を原動力とする理由、そしてこれからの決意などを赤裸々に綴った《あの流哲学書》『哲学なんていらない哲学』を発表しました。「当たり前のことを〈当たり前じゃない〉と言うために書きたい。」と書き下ろした本書より、一部を抜粋して紹介します。
全て必然
「何であのちゃんってここまでしてこの数年音楽やメディア全てで寝る間もなく出ているんだろう」と疑問に思っている人も中にはいるはずだ。数年前の自分も「何で? あんなにテレビ出たくなかったじゃん。仕事もしたくなかったじゃん」と言うはずだ。
でも、僕はそうやってアンダーグラウンドだけではなくしっかり世間やお茶の間に僕のまま潜入して、今まで世の中であり得なかったことをあり得ることに変えないといけない。通用させないといけなかったから。僕みたいな人間こそが光を浴びないと今までの呪いに勝つことはできない。
それが僕みたいな人間たちの生きやすくなる術でもあり、復讐だから。
僕たちみたいな人間が「陰で隠れてなさい」と暗黙の了解でアングラに投げ込まれる。そこでしか表現ができないなんてクソ腹立つし不自由すぎて自由にしたい。「当たり前」だったものを「当たり前じゃないよ」と言うために僕が証明したいと強く思った。