吹雪の予想が出ている日に父が発熱

思い起こせば今冬の気候の厳しさを知らされたのは、2025年12月初旬のことだった。私はその日レギュラーでやっているラジオのトーク番組のために、自家用車で放送局に向かっていた。家を出る時の気温は零度位で、雪は小降りだったが、カーラジオを付けると、夕方には風雪が激しくなるという。

午後1時にゲストの方との打ち合わせが始まった。マナーモードにしているスマホに、父の入居している老人ホームからの着信が表示された。

ドキッとした。97歳の父、いつ何があるかわからない。急いでホームに折り返しの電話をした。

「すみません、父のことでお電話をいただいたようですが、何かありましたか?」

すぐに担当のスタッフの方が出てくれた。

「はい。お父様が朝食を全く食べられなかったので……看護師がバイタルチェックをしたら血圧が高めで、熱が37.6度あります」

父は高血圧の薬を飲んでいるため、普段の血圧は高くない。熱のせいで血圧が上がったのだろうか。昼食は部屋に運んでくれたというが、手を付けずに寝ているらしい。

熱が出た場合は、コロナやインフルエンザに感染しているか否かを検査しなければならない。ほかの入居者やスタッフにうつったら大変だから、すぐに病院に行くのがホームのルールなのは私も承知している。

申し訳ないが、仕事中で今すぐに病院に連れて行くことはできないと担当者に伝えた。

「急げば4時半頃にホームに着けると思います。それまで様子を見ていただければと思います。ロッカーに経口補水液の飲料をしまってありますので、それを飲ませてもらえますか」

スタッフが看護師さんに電話を替わってくれたから、あらためて飲料のことを伝えておいた。それから2度程、血圧や体温を知らせる伝言がスマホに入っていた。血圧も熱も少し上がったようだ。

幹線道路の脇のうず高い積雪