チームの柱として
特に第2戦韓国戦での先発。過去、世界大会で死闘を演じてきた因縁の相手。野球記者が驚いていました。
「プレーボール直前のマウンド。あのダルビッシュ投手が、ツバをゴクリとのみ込んだ。珍しく緊張していたのかもしれない」
イタリア戦後には「日本で最後になるかもしれないマウンド。感謝の気持ちを持ってかみしめて投げた」と、ダルビッシュ投手が語っていました。
年齢が上がっていくごとに緊張のしかたも違うと思います。チームの柱としてのプレッシャーは並大抵ではないと思うのです。
それにしても登板した3試合とも、状態が上がってこない苦しい中、苦しいなりのピッチングでまとめてしまう「修羅場のくぐり方」は、見ていて勉強になりました。
一人ひとり、年齢も、ポジションも、立場も違います。僕はまだ若輩者で軽々しく口にできませんが、あの大会は、皆がそれぞれに抱えた緊張があったと思うのです。さまざまな感情が渦巻いた大会だったかなと、今にして思います。
※本稿は、『覚悟』(講談社)の一部を再編集したものです。
『覚悟』(著:戸郷翔征/講談社)
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