次の10年に向けて始動
レコーディングはいつも楽しいです。バンドもおなじみのメンバーなので、こう弾いてくれとか、こういう感じでやってくれと漠然とした注文をつけてもちゃんと汲み取ってくれます。僕は今でもあくまでもアコースティックにこだわっていて、機械に頼って音を重ねていくということはしたくないので、バンドメンバーは大変だと思います。もちろん売れれば一番いいのですが、ぜいたくに作っているので採算度外視になっています。(笑)
そんな風にレコ―ティングを繰り返してきて、これでシングルは178枚になりました。アルバムは220枚以上出している。アルバムのほうが多いなんて珍しいタイプですよね。なぜかというと僕のアルバムはライブ盤が多くて、あとはその年のヒット曲やベスト盤などジャンルに関係なくカバーしているアルバムもあります。
五木ひろしとしてデビューしたときから、往年のヒット曲をなんでも歌える歌手としても重宝がられてきました。30数曲をたった4日間でレコーディングしたこともありますよ。大正時代の曲から昭和、平成、令和まで、今でもすぐに歌える歌手は、やはり僕ぐらいかもしれません。だから僕が知らない歌があるとすると、それは相当知られていない歌ということになります。(笑)
ただね、昔は大ヒット曲はみんな知っていたんです。家族みんなで見られる音楽番組があったし、歌詞も覚えやすかった。ところがここ数年で、ヒット曲は変化してきましたよね。今の歌はなかなか覚えられないです。(笑)
一度、三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I」を歌ってくれと言われたときは、難しくてびっくりしました。そして譜面をもらってみたら、キーが高くてまたびっくり。それでなんとか歌ったけど、そこに振りをつけなきゃならないんだから、大変ですよね。それをこなしているんだから、彼らはすごいなあと思いました。
芸能生活60周年を迎えて、五木ひろしとしても55年という年月を歩いてきましたが、まだまだここで終わるわけにはいきません。次の10年に向けてまた始動したばかり。自分にプレッシャーをかけながら、ファンのみなさんと共にもうしばらく走り抜けたいと思っています。
【コンサート情報】
「よこはま・たそがれ」から55年 五木ひろしアニバーサリーコンサート
2026年3月16日(月) 東京国際フォーラム 15:00開演
2026年3月18日(水) 大阪フェスティバルホール 15:00開演
2026年5月11日(月) 大宮ソニックシティ 13:00開演
2026年5月16日(土) 松戸森のホール 13:00開演






