令和の世界とリンクする『ばけばけ』

<『ばけばけ』では、時代の変化に戸惑う人たちが、日々を必死に生きぬく姿が共感を呼んできた。一方で、ヘブンが松野家の借金を返したことを報じた新聞記事をきっかけに、トキが町の人の憧れの存在からラシャメン(洋妾)として軽蔑の目で見られるようになったエピソードでは、現代のSNS社会と重なるように感じた人もいた>

『ばけばけ』で今の世の中を描こうと思ったことはないんです。

僕たちがイメージする明治初期は、明治維新や文明開化。学校でも、時代の変化で前向きに盛り上がっている人たちのことを習っていました。

松野トキ(高石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)
(『ばけばけ』/(c)NHK)

でも、実際には『ばけばけ』で描いたような、時代の変化に立ちすくむ人たちや取り残されてしまった人たちもたくさんいたはずです。

そこが、令和の今と似通って感じた人がいた理由かもしれません。