夢を現実にする「応援団」

僕自身、中学2年生のときに「花巻東高校で日本一になってプロ野球選手になる」という大きな夢を、両親とコーチにだけ打ち明けました。信頼する人たちに宣言したからには、もう練習で手を抜くことはできません。「今まで以上に頑張らなければ」という気持ちが内側から湧き上がってきました。

応援してくれる人に伝えた夢は、冷ややかな視線ではなく、温かい眼差しに包まれます。彼らは「力になりたい」と人を紹介してくれたり、有益な情報を持ってきてくれたりと、夢を現実にするための強力な「応援団」となってくれるのです。

だからこそ、埼玉西武ライオンズの後輩である高橋光成(「高」は正しくは「はしごだか」)投手がメジャーを目指したいと話してくれたとき、僕は「メディアに言うのは、まだまだ先でいいよ」と伝えました。僕自身が、準備が不十分なまま世間に夢を伝えてしまい、そのメリットを一つも感じられなかった苦い経験があったからです。

夢を伝えるときは、大切に、そして慎重に、語る相手を選ぶべきだと思います。

※本稿は、『こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
巨人・戸郷翔征「高卒1年目で挑んだ日本シリーズ初登板は1イニングももたず4失点。原辰徳監督に本気で叱られたけれど、怒っていた理由は<打たれたこと>でなく…」
戸郷翔征が大谷翔平に続き第2先発で登板した23年WBC中国戦を振り返る「野球に限らず、大舞台や短期決戦で大事になってくるのは…」
戸郷翔征が23年WBCを振り返る「ダルビッシュ投手が日本の選手に伝えた野球技術、日本野球界発展のためにもたらした財産は大きかった」

こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣』(著:菊池雄星/PHP研究所)

本書は、MLBで活躍を続ける菊池雄星選手が、世界最高峰の舞台で戦うために、どのように考え、実践してきたのかを明かす全記録です。

「自己投資を惜しまない」「『最高』よりも『最適』を目指す」など、苦闘を支える日々の習慣を、豊富なエピソードと共に紹介。さらに、これまでに影響を受けた人物や言葉、書籍なども率直に綴られています。

13万字のすべてを、著者自らの手で書いた渾身の1冊!