実は、家の広さがだんだんと負担になっているのを感じていました。一時期、私の両親も含めて8人家族で暮らしていた家の大きなリビングは、掃除をするにも一苦労。これからの自分のために、過ごしやすい空間を作ることにしました。

大きなスペースは大勢の人が集えるパブリックな部屋として活用することに決め、プライベート空間と分けることに。

広いキッチンを取り払い、リフォームした私の部屋には新たにカウンター式のシステムキッチンを導入。安全のためにIHクッキングヒーターに替えました。さらにキッチンの奥にパントリーを作って、スッキリとした空間にしたのです。

キッチンとつながるリビングには、東京のオフィスから運んできたお気に入りの棚やダイニングテーブル、ソファを配置しました。コンパクトな部屋なので掃除が楽で、寒さの厳しい冬も床暖房で快適に過ごせます。

リビングの脇には洗濯機置き場とアイロンスペースを設けたユーティリティールームを作り、そこに仕事机も置いて効率的に暮らせるように考えました。

東日本大震災を機に、停電時に階段を上り下りしなくて済むよう、ベッドを1階のリビングに移動。昼間はソファ、夜はベッドとして使っています。

部屋をコンパクトにするにあたり、大きな鍋など大家族仕様の道具は処分しましたが、まだ使えるモノを捨てるのは忍びなく、家具や食器や洋服は欲しい方にもらっていただきました。

モノを減らせば心が軽くなります。でも最大のメリットは、整理する大変さを痛感し、もうモノは増やさないと肝に銘じたこと。いつしか「今あるもので」が私のテーマになりました。

後編につづく

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