検察庁の壁にバンド名を彫った理由
検察官「あと、検察庁の落書きですけどね、なんでバンド名を彫ったんですか?」
被告人「昔、30年くらい前に逮捕されたことあるんですけど、その時に検察庁の壁に好きなバンド名の落書きを見つけて落ち着いたというか、嬉しくなった記憶があって、それを真似しようと」
バンドのファンが書いたのか本人が書いたのかは分かりませんが、30年前の検察庁の壁はライブハウスの壁のようにサインだらけになってたんですかね。被告人はその落書きを思い出して、ファスナーと彫ったと。今後、ファスナーの文字を見て、心落ち着く人がいるかもしれませんからね。
検察官「それを思い出したと。でもね、昔は落書きがあったのかもしれないけど、今回は周りに落書きなかったでしょ」
被告人「いや、トイレのなかにはありましたよ」
30年前の話じゃなく、令和5年の話ですからね。
検察庁のトイレってどうなってんのやら。ちゃんと掃除してほしいですけど。
このあと、検察官から懲役1年が求刑されて閉廷でした。
※本稿は、『バカ裁判傍聴記』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
『バカ裁判傍聴記』(著:阿曽山大噴火/飛鳥新社)
東京地裁に通勤定期で通う裁判傍聴のプロによる裁判傍聴記!
誰もが思う「なんでこんなことやっちゃったの?」という事件ばかりで人生の悲喜劇がここにつまっている!




