帰りの暗くなった車窓からは、にぎやかそうな灯の街を通り過ぎ、今度は真っ暗な山裾や畑を通り、また明るい灯と次々変わる景色をぼんやり眺めます。東京が近づくと、ほとんど街の灯ばかりで、それがまた、あー帰ってきたんだと、ほっとしながらも寂しい気持ちになったり。
そんなふうに、自分の気持ちの動きに向き合う時間があるので、退屈はしません。
普段、暇だとついスマホを見てしまいます。でも、旅に出たら、どこにいてもできることをするのは、もったいない。旅行中にスマホを使うのは、写真を撮るとき。あとは、地図を調べたり、飲食店を探す程度にしています。
元々営業職でひとりで動き回る仕事だったし、ひとり暮らしも長いので、食事はひとりが当たり前になっています。外食もひとりが普通。
ひとりで旅先で食事をとっていると、周囲から寂しそうと思われるのが心配、と気にする友人もいますが、自分のことを振り返ってみても、隣のテーブルにひとり客の人がいても、寂しそうと思うようなことはありません。
誰かと一緒にいたら、相手とのおしゃべりに夢中で、隣のテーブルに目は行かないと思います。ひとりでいたところで、誰も私を見てはいないだろうから、周囲の目を気にする必要はないのかな、と。
『60代から夢をかなえる ひとり旅』(ショコラ:著/すばる舎)