祖父はなんのために株を所有していたのだろうか
さて、株というものを理解はしていなかったものの、子どもの頃から近くにあった。
祖父は四季報を読み、株式のラジオを聴き、多くの株を所有していた。
その株を母が相続し、それをわたしと弟が相続した。
祖父はなんのために株を所有していたのだろうか?
老後の為だったのか、今となればわからないが、祖父も母も贅沢とは無縁の人だった。
祖父が購入した凸版印刷(当時)の株は、2倍ほどになっている。
有り難すぎて、今これを書きながら、頭を深く下げている。
「おじいさんは、株で社会と繋がっていたのかもしれませんよ」
代田氏は言う。
なるほど、病床に伏しても株をやっていたのは、そんな理由もあったのかもしれない。
「青木さんは個別株、自分で購入したものもあるんですか?」
「はい、お世話になった会社さんの株を、100株ずつ持っています」
「個人が、企業の成長を応援できる。株とはそういったものですから。素晴らしいですね」
「あ、はい、そこまでの気持ちがあったかどうかは自分でも謎ですが、しかし、確かに感謝し、応援しています」
「一喜一憂せず、下がっても応援していけることは良いですよね」
確かに、そうかもしれない。
少し上がったら売ってしまおう、と思われたら企業さんもさみしいものだろう。
